ソフトウェア定義型ソリューション企業のDataCore Softwareは、コンテナ接続型ストレージの開発企業で、KubernetesネイティブソリューションOpenEBSの革新企業でもあるMayaDataを買収した。この買収は、MayaDataがKubernetesベースのコンテナストレージ技術を開発するため、DataCore、AME Cloud Ventures、Insight Partnersから2,600万ドルの投資を受けてから1年以上後に行われた。買収の財務条件は明らかにされていない。
この買収は、コンテナワークロードの増加に伴って生じた多くのストレージ問題の解決において、コンテナアーキテクチャの価値が高まっていることを浮き彫りにするとともに、DataCoreをKubernetes分野に確固たる地位を築くものだ。DataCoreとMayaDataの統合により、クラウドネイティブなコンテナベースアプリケーションに求められる管理性とセキュリティ要件を満たす専用ストレージを通じて、中堅・大企業がコンテナ技術を簡素化できるよう支援することを目指す。
「MayaDataのチームはDataCoreの一員となり、同社のMayaStorはDataCoreの製品になる」と、DataCoreのプレジデントであるDave Zabrowski氏はEnterprise Networking Planetに語った. 。「両社が一体となることで、コンテナに対する2つのアーキテクチャアプローチ、つまり、CSIプラグインとともに当社のSANsymphonyやvFILOなどの製品を使い、既存のSANまたはNASインフラを活用したい顧客向けのソリューションと、コンテナスタック内に専用ストレージコントローラーを配置するMayaDataのようなコンテナネイティブストレージソリューションを求め、ストレージコンポーネントにもコンテナ化の可搬性とメリットを実現したい顧客向けのソリューションを提供できる」
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OpenEBSがもたらす要因
MayaDataが開発し、後にCloud Native Computing Foundation(CNCF)に寄贈されたKubernetesネイティブのコンテナ接続型ストレージソリューションOpenEBSは、2020年のリリース以来、急速に導入が進んでいる。CNCF 2020 Surveyでは、OpenEBSを本番環境で利用されているクラウドネイティブストレージソフトウェアの第1位として挙げている。2021年第3四半期末の時点で、OpenEBSの週間プル数は60万回を超え、8カ月間で300%増加した。また、最近実施されたアドホックなKubernetes開発者調査では、利用または評価されているコンテナネイティブストレージソリューションの首位となった。
「OpenEBSの成功の理由はコミュニティにあり、それがMayaDataの基盤でもある」とZabrowski氏は語った。「この市場における当社の戦略の中核だ。今後もOpenEBSの発展に向けてエンジニアリングリソースを投入し、コミュニティそのものにも人材と時間を投じていく。OpenEBSがMayaDataの基盤だからというだけではない。コミュニティは数百万人のユーザーをもたらし、製品に対する実環境でのフィードバックや、OpenEBSを改善するための貢献を提供してくれるからだ。これは、それ自体が大きな競争優位性となる。OpenEBSがすでに持つクリティカルマスに達していない、純粋な商用ソリューションや他のオープンソースプロジェクトにはない優位性だ」
DataCoreは2019年にCSIインターフェースの提供を開始し、IT企業が既存インフラ内でコンテナベースのワークロードをサポートできるようにした。コンテナスタックでネイティブストレージインターフェースを好むITチームにとっては、OpenEBSが選択肢となる。
「OpenEBSは、Kubernetes上のエンタープライズワークロードにおける事実上の標準となった。OpenEBSは毎月数百万回プルされており、あらゆる調査で他のストレージ技術を大きくリードしている。これは、そのアーキテクチャが技術的に優れていることを示している」と、OpenEBSのアーキテクト兼メンテナーであり、MayaDataの共同創業者兼チーフアーキテクトでもあるKiran Mova氏は述べた。「DataCoreへの参加により、さらに魅力的な機能を市場に投入する計画が加速する」
MayaDataのプラットフォームは、ワークロード固有のストレージと、よりきめ細かな制御を通じて、エンタープライズグレードのコンテナワークロードに可用性、セキュリティ、スケーラビリティを提供する。OpenEBSの導入によってクラウド間およびハイブリッド環境間の完全な可搬性を実現しているため、MayaDataのユーザーはコンテナスタック上で本番アプリケーションを実行し、大規模環境でも管理を効率化できる。
DataCoreのリーチを拡大
CNCFのストレージ担当Technical Advisory Groupのテクニカルリードであり、DataCoreのチーフサイエンティストでもあるNick Connolly氏は、MayDataについて「DataCoreは、エンタープライズアプリケーションの厳格な技術要件を満たしながら、より広範な企業コミュニティに、より迅速に到達するための技術リソースを手にすることになる」と指摘した。
実際、Zabrowski氏が指摘するように、MayaDataの買収はDataCoreのクラウドネイティブコミュニティにおける地位を高める。拡充されたポートフォリオにより、同社はブロック、ファイル、オブジェクト、HCI、コンテナネイティブストレージにわたるソフトウェア定義型ストレージソリューションを提供する、独立系では最大手の企業となる。
「各カテゴリーでクラス最高の製品をそろえ、これほど幅広い製品群を提供する企業は他にない」とZabrowski氏は付け加えた。「つまり、顧客がストレージに関する課題をDataCoreに持ち込めば、あらゆる問題に適したテクノロジーを組織に提供できる完全なツールボックスがあり、ストレージに関するすべてのニーズを解決する単一ベンダーになれるということだ」