ネットワーキング分野のスタートアップは、急速に複雑化し、追加の支援なしではインフラの管理が非常に困難になった企業インフラのニーズに対応するため、相次いで登場している。
モノのインターネット(IoT)の普及と、最も単純なネットワーク対応デバイスでさえ利用できる処理能力の向上により、かつては想像もできなかった量のデータが、常時ネットワークを流れる環境が生まれた。これらのネットワーキング・スタートアップは、世界中で広範に相互接続された企業が必要とするハードウェアとソフトウェアの要件を満たすために登場した。
生産ラインのネットワークや、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)プロバイダーの構築も同様に複雑だ。ネットワーク監視・統合サービスを導入すれば、こうしたデジタルバックボーンネットワークの維持にかかる間接費と労力を大幅に削減できる。
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主要なネットワーキング・スタートアップ
以下に挙げる先駆的なネットワーキング・スタートアップは、より大きなコミュニティーの一部を切り取ったものにすぎない。しかし、現在の主流となっているトレンドを反映していることは確かだ。
COSGrid Networks
COSGrid Networksは、インド発の先進的なネットワーク監視企業だ。同社は、アプリケーション性能の向上を目的として構築されたネットワーク、RefleX-WAN Platformを開発している。
COSGridは、RefleX EdgeとRefleX CloudNFのインフラを使ってRefleX-WANプラットフォームを構築している。COSGridはRefleX EdgeおよびRefleX CloudNFとともに、RefleX Guiderも開発した。これは、RefleXの広域ネットワークを統合し、データの流れを簡素化してネットワーク性能を最大化する、集中型の導入・設定・リアルタイム監視ソリューションだ。
COSGrid Networksと同社のネットワーク監視アプローチは、企業とそのアプリケーションに、アプリケーション性能の向上、堅牢なネットワークセキュリティ、よりシンプルな日常運用をもたらす。さらに、COSGridとRefleX-WANは、より安価なユーティリティーや運用コストの低減という形で間接費を削減する。
flexiWAN
flexiWANは、革新的で柔軟なオープンソースSD-WAN(ソフトウェア定義型広域ネットワーク)を開発したイスラエルのスタートアップで、企業がそれぞれの問題にモジュール方式で対処できるようにしている。
単一で硬直したソフトウェアインフラに依存するのではなく、flexiWANは柔軟性の実現を目指している。これは、解決が難しいネットワーク課題に取り組む実践的な企業にとって魅力的だろう。
flexiWANが基盤とするモジュール型のオープンソース設計は、独自仕様の過剰な機能が招きがちな処理オーバーヘッドと遅延の問題を軽減する。アプリケーション設計が硬直したクローズドソースの競合製品は、自社製品を利用するすべてのネットワークに当てはまるとは限らない変数までプログラムする必要があり、コンピューティングリソースの非効率な配分につながる。
flexiWANは、既存の最先端オープンソースソフトウェアの成果を活用することでこれを実現している。オープンソースの取り組みを単一の費用対効果が高く非常に効率的なSD-WANにまとめるこの協業により、個別性の高いネットワーク管理の課題に対する、シンプルで低コストなソリューションが生まれた。
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Zeetta Networks
Zeetta Networksは、ネットワークOSを提供する英国企業だ。同社が構築したネットワークOSは、多くのサーバーやWANを動かす一般的なプロプライエタリOSとは異なる。
接続性とシステム間通信を提供するOSを通じて、Zeetta Networksはモジュール型ネットワークを運用する企業向けのスタートアップとしての地位を築いている。同社のOSは、ネットワークコンポーネント間で単一のプラットフォームを利用できるため、製品とサービスの最適な組み合わせを探す企業に適している。
Zeetta Networksは、ネットワークOSに加えてさまざまなサービスも提供している。Zeetta Visualiseは、複数ベンダーのサービスを利用する企業ネットワーク向けのリアルタイム監視ソリューションだ。また、Zeetta Optimiseは、複数のベンダーやドメインにまたがるネットワーク最適化技術のためのプロトコルである。
最後に、ネットワーク最適化向けのZeetta Automateは、複数のベンダーやドメインにまたがるネットワークに適した優れたサービスだ。この自動化ソリューションは、中堅から大企業に特に適している。
Zeetta Networksは、幅広いツールでネットワークを構築した企業に、大きな柔軟性とモジュール化の自由を提供する。
Alkira
Alkiraは、カリフォルニアを拠点とするネットワーク・アズ・ア・サービス(NaaS)スタートアップで、2020年に世間の注目を集めた。同社は、利用者目線で設計されたCloud Services Exchange(CSX)によって、シンプルなネットワーク構築を提供している。
CSXはオンデマンドの統合ネットワークソリューションで、ネットワークエンジニアやクラウドアーキテクトが、マルチクラウドネットワークの構築・展開に必要なツールへ短時間で迅速かつ信頼性の高いアクセスを得られるようにする。Alkiraは、Microsoft Azureユーザーに提供するサービスが評価され、Microsoft for Startupsプログラムに選出された。
Alkiraのサービスは、ネットワークの迅速な構築と統合に重点を置いている。NaaSプロバイダーであるAlkiraのネットワークソリューションは、エージェントのインストールを必要とせず、オンザフライの拡張に対応し、新旧の拠点、クラウド、ユーザー間の接続を促進する。
Commnet
Commnetは、米国の到達困難な農村市場との接続を専門とするLTEプロバイダーだ。同社は通常、十分なサービスを受けられていない米国市場をカバーしたい企業、米国の人口密度が低い地域でデジタル格差を埋めたい企業、または不動産コストの低い地域で新たな事業を立ち上げる起業家を顧客としている。
Commnetは、可能な限り多くの場所にイーサネット仮想プライベート回線(EVPL)、イーサネット専用線(EPL)、インターネット接続を提供している。また、インターネット接続が通常不足している地域の企業に高いネットワーク柔軟性を提供するため、クラウドホスティング型のソリューションも提供している。
Commnetは、ネイティブアメリカンの各部族、部族政府、その他の地方政府と協力することで、こうした柔軟なサービスを提供している。農村コミュニティーにLTEサービスを提供するこの協業アプローチにより、支援なしでは進展がかなり難しい地域にも、比較的スムーズに足がかりを築ける。
Commnetのモバイルソリューションには、VoIP(Voice over Internet Protocol)や固定無線インフラの構築が含まれる。
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Celona
Celonaは、LTEと5Gを企業接続向けの信頼性と実用性に優れた無線オプションにすることを目指して設立されたネットワーキング・スタートアップだ。Celonaを利用すれば、消費者向けおよび業務向けアプリケーションに予測可能で信頼性の高い無線接続を提供したい企業は、比較的低い導入障壁でプライベート5GおよびLTEネットワークを統合できる。
Celonaは、接続をどのように、どこで機能させるかを完全に制御できる5G LANを企業に提供する。同社のネットワークは広範で堅牢なため、多種多様なデバイスやサービスをカバーできる。
Celonaのカスタム5Gネットワークでは、屋内外の接続が可能だ。これらのモバイルネットワークは帯域幅と遅延を確定的に提供し、勤務時間中に負荷がかかっても、迅速で明瞭な音声通信と広帯域接続を実現する。
Celonaの経営陣と創業者は、QualcommやCiscoなどの企業に在籍していた経験があり、チップセット、クラウドベースのソフトウェア、Wi-Fiおよびセルラーソリューションの実装の内部構造について、実践的な経験を有している。
Perimeter 81
Perimeter 81は、イスラエルを拠点とするネットワーキング・スタートアップだ。Perimeter 81は本質的にはクラウドベースのネットワーキングおよびセキュリティ企業だが、近年はSASEを専門とするようになった。同社の製品群は、ネットワークセキュリティとエッジコンピューティングの導入方針を転換する企業が、既存のVPNを置き換えるために利用できる。
Perimeter 81はわずか4年で事業を1,300社超の顧客に拡大し、100社超のパートナーと協業している。その成長の一因は、同社が対応できるネットワーキングソリューションと業界の幅広さにある。Perimeter 81は、医療から金融、小売まで、あらゆる分野にネットワーキングサービスを提供している。この幅広い専門性は、あらゆる形態・規模の企業に対応し、適応できる柔軟性を示している。
Infiot
Infiotは、2018年に設立されたエッジコンピューティング・ネットワークのスタートアップだ。Infiotの創業者はかつてネットワーキングおよびSD-WAN業界の専門家であり、堅牢かつ柔軟なクラウドベースのエッジコンピューティングソリューションを構築・維持するための経験と技術的専門知識を備えている。Infiotのエッジコンピューティングは、有線、無線、セルラー接続との相互運用性に優れている。
Infiotは、侵入の実行を難しくし、進行中の侵害を発見しやすくするゼロトラストセキュリティモデルを提供することで、利用企業のネットワークに堅牢なサイバーセキュリティ対策をもたらす。Infiotのネットワークインフラに接続するリモートユーザー、拠点、その他のデバイスは、厳格なセキュリティ認証を通過しなければならない。
Infiotは、相互接続性を高めて事業を拡大したい企業向けにIoTセキュリティを提供するほか、ネットワークの最適化とセキュリティのための高度な分析、ZTNAプライベートアクセスなど、幅広い製品とネットワークソリューションを提供している。
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Prosimo
Prosimoと同社のApplication eXperience Infrastructure(AXI)プラットフォームは、マルチクラウド環境に接続性とセキュリティをもたらす。ProsimoのAXIプラットフォームは幅広いベンダーに対応しており、顧客はニーズに合わせてネットワークインフラを組み合わせられる。必要な機能を妥協する必要もない。Prosimoを企業に導入すれば、技術的なオーバーヘッドやネットワークの接続・トラブルシューティングに費やす時間を削減できる。これは、セキュリティツールを置き換え、ゼロトラストセキュリティやクラウドピアリングといった機能を一元化することで実現される。
スタートアップとしてのProsimoは、マルチクラウドネットワークをシンプルかつ安全に統合することに注力している。ネットワークが手に負えないほど拡大している企業や、ネットワークを単一の管理しやすい傘下にまとめたい企業にとって、Prosimoは有力なプロバイダーとなる可能性がある。
Arrcus
ArrcusはSamsung NextとSoftBankから出資を受けて市場に登場し、2020年にはNetwork Innovation Awardの初の受賞企業となった。Arrcusは、ディスアグリゲーテッド・ルーティングOSであるArcOSによってNetwork Innovation Awardを受賞した。ネットワークプロバイダーとしてのArrcusの使命は、ネットワーキングを民主化することだ。その実現に向けた戦略の一つが、Ciscoのようなネットワークルーティング大手に対する代替手段として、ソフトウェアベースのルーティングアーキテクチャを提供することである。同社の柔軟な製品群も、ネットワークソリューションの民主化という目標に貢献している。ネットワークルーティングソリューションにArrcusを利用したい企業は、すでにハードウェアを保有している場合はソフトウェアのみのソリューションを選択でき、Arrcusにハードウェアとソフトウェアのハイブリッドソリューションを提供してもらうこともできる。