仮想プライベートネットワーク(VPN)は、デバイスとサーバーの間に暗号化されたトンネルを構築し、データの機密性を確保して、潜在的な情報漏えいから守るソフトウェアツールです。
サイバー脅威がますます大胆かつ巧妙になり、頻度も増す中、より安全でプライバシーに配慮したオンライン接続の必要性が高まっています。特に、今日ではリモートワークの導入が進んでいるためです。
そこで役立つのがVPNです。VPNは、潜在的な脅威からデータを守るために、企業にとって欠かせないツールとなっています。
2023年におすすめする企業・ビジネス向けVPNソフトウェアは次のとおりです。
- Surfshark:企業・ビジネス向けの総合VPNとして最適 詳しく読む
- Private Internet Access:料金重視の方に最適 詳しく読む
- Proton VPN:主要機能と連携機能を重視する方に最適 詳しく読む
- NordVPN:高度なプライバシーとセキュリティを重視する方に最適 詳しく読む
- CyberGhost VPN:使いやすいインターフェースを重視する方に最適 詳しく読む
- IPVanish:カスタマーサポートを重視する方に最適 詳しく読む
主要な企業向けVPNソフトウェアの比較
主要なVPNソフトウェア6製品を、機能と料金の面で比較します。
| プライバシー | セキュリティ | 速度 | ログ記録 | サーバー数 | サーバー設置国数 | 同時接続数 | スプリットトンネリング | キルスイッチ | 開始料金(1年契約) | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Surfshark | はい | はい | はい | いいえ | 3,200+ | 100+ | はい | 限定的 | はい | $3.99/月 |
| Private Internet Access | 限定的 | はい | 限定的 | いいえ | 35,000+ | 84 | はい | はい | はい | $3.33/月 |
| Proton VPN | はい | はい | 限定的 | はい | 2,988 | 69 | はい | はい | はい | $6.55/月 |
| NordVPN | はい | 限定的 | はい | 限定的 | 5,000+ | 60 | 限定的 | いいえ | はい | $4.99/月 |
| CyberGhost VPN | 限定的 | いいえ | いいえ | はい | 9,000+ | 91 | 限定的 | はい | 限定的 | $2.19/月 |
| IPVanish | いいえ | 限定的 | はい | いいえ | 2,200+ | 50 | はい | 限定的 | はい | $3.59/月 |
ジャンプ先:
Surfshark
企業・ビジネス向けの総合VPNとして最適
Surfsharkは、企業・ビジネス向けVPNとして最もおすすめです。優れたプライバシー機能を備えているだけでなく、ユーザーをオンライン上で確実に保護する、充実したセキュリティ機能も提供しています。
AES-256-GCM暗号化と3,200以上のサーバーにより、Surfsharkは高速かつ安全な接続を実現します。カモフラージュモードやVPNロケーション変更機能など、ユーザーのプライバシー保護に注力していることが明確で、企業にも個人にも人気のサービスです。

料金
Surfsharkには無料版はありませんが、30日間の無料トライアルを利用できます。1か月、1年、2年のプランが用意されています。1年プランのSurfshark Starterは、月額$3.99から利用できます。
機能
- トラッカーや広告をブロックするなど、プライバシー機能を提供するCleanWeb。
- VPN接続が切断された場合に備えるキルスイッチ。
- 特定のウェブサイトやアプリがVPNを迂回できるようにするBypasser。
- カモフラージュモードにより、ISPからVPNの使用を検知されないようにできます。
長所
- 無制限のデバイスと同時接続に対応。
- 3,200以上のサーバーロケーション。
- 厳格なノーログポリシー。
- Xboxコンソールなど、幅広い連携オプション。
短所
- 速度は400Mbps未満。
- スプリットトンネリングのオプションが限定的。
- 電話サポートがない。
- 無料版がない。
Private Internet Access
料金重視の方に最適
Private Internet Access(PIA)は、セキュリティを犠牲にすることなく競争力のある料金を実現している点が特徴です。PIAはVPNアプリを100%オープンソースで提供していると説明しており、クライアントのソースコードを一般公開しています。
VPNに期待される基本機能に加えて、PIAは高度なセキュリティ機能とともに、ストリーミング、ゲーム、トレント用のVPN機能も提供しています。豊富な機能により、安全にインターネットを閲覧しながら、料金に見合う価値を得られます。

料金
PIAの料金は、年払いの場合、月額$3.33からです。30日間の無料トライアルはありますが、無料版はありません。
機能
- 高度なスプリットトンネリング機能。
- 広告、トラッカー、マルウェアをブロックするPIA MACE。
- デジタル上の痕跡を対象とするノーログポリシー。
- データ漏えいを防ぐ高度なキルスイッチ。
長所
- 手頃な料金プラン。
- 無制限のデバイス接続。
- 自由度の高いVPN設定。
- 35,000以上のサーバー。
短所
- 電話サポートがない。
- 無料版がない。
- 平均速度が117Mbpsと低い。
- ユーザーインターフェースが特に直感的というわけではない。
Proton VPN
主要機能と連携機能を重視する方に最適
Proton VPNは、自由、プライバシー、セキュリティを柱に運営される、スイスを拠点とする著名なVPNです。機能が豊富で、デスクトップ、モバイル、IoT、ウェブ拡張機能との幅広い連携に対応している点が特徴です。
また、広告なしの無料VPNを提供している、このリストで唯一のVPNでもあります。無料VPNの費用は有料ユーザーが補填しています。
さらに、Protonのすべてのアプリはオープンソースで、透明性への取り組みを示しています。Proton VPNには最大10Gbpsに達する高速サーバーがあります。

料金
Proton VPNには無料トライアルはありませんが、無料プランを提供しています。1年プランの料金は月額約$6.55です。
機能
- インターネット上のアクティビティが追跡・記録されないようにするノーログポリシー。
- 地域制限されたコンテンツにアクセスし、快適で高速かつ安全なストリーミングを楽しめるストリーミング用VPN。
- 広告、トラッカー、悪意のあるスクリプトをブロックするNetShield Ad-blocker。
- Torの匿名ネットワークに接続できるTor over VPN。
長所
- 無料版を利用できる。
- VPNの速度が優れている。
- スイスを拠点としているため、EUおよび米国の管轄外である。
- 電話によるカスタマーサポートがある。
短所
- このリストで最も料金が高いVPN。
- 電話およびメールによるカスタマーサポートには改善の余地がある。
- 他の多くのVPNほどサーバー設置国数が多くない。
- サーバー数は2,988台で、このリストにある競合サービスの多くほど多くない。
NordVPN
高度なプライバシーとセキュリティを重視する方に最適
NordVPNはVPN業界で広く知られていますが、それには確かな理由があります。豊富な機能を提供している中でも、プライバシーとセキュリティの機能は特に優れています。
これらの機能には、一般的なインターネット上の脅威に対処する脅威対策、ファイル共有やLANパーティーなどのために個人用の暗号化ネットワークを構築するMeshnet、ダークウェブモニター、専用IP機能などがあります。NordVPNではサーバーの難読化も可能なため、ISPにVPNを使用していることを知られずに済みます。

料金
無料プランはありませんが、NordVPNでは30日間のトライアル期間を利用できます。1年プランの料金は月額$4.99からです。
機能
- 暗号化をさらに強化するDouble VPN。
- 信頼するアプリと信頼しないアプリを選択できるスプリットトンネリング。
- 接続が切断された場合にデータを保護する、統合型キルスイッチ。
- Torの利点とVPNによる追加のセキュリティを組み合わせるOnion over VPN。
長所
- 5,000台以上のサーバー。
- 個人、中小企業、企業で利用可能。
- 使いやすいインターフェース。
- ログを記録しないポリシー。
短所
- 平均を下回る196Mbpsの速度。
- サーバー設置国は60か国のみ。
- 一部の競合サービスよりやや高額。
- 同時接続は6ユーザーまでに制限される。
CyberGhost VPN
使いやすいインターフェースを重視する方に最適
CyberGhost VPNは、ユーザーの使いやすさを重視して設計されています。インストール、設定、管理が簡単で、直感的なインターフェースにより、VPN初心者でも機能を簡単に操作・活用できます。
使いやすさだけでなく、CyberGhostはさまざまな用途に合わせた多彩な機能を提供しており、ストリーミング、トレント、ゲーム向けの専用機能も用意されています。ノーログを徹底し、256ビットAESなどの強力なVPN暗号化により、ユーザーが安心して閲覧できるようにしています。

料金
プランは月払い、6か月ごと、2年ごとから選択でき、2年プランの料金は月額$2.19です。
機能
- ユーザーがIPアドレスを変更できるようにするIPマスキング。
- ストリーミング、トレント、ゲーム向けに最適化されたサーバー。
- ログを記録しないVPNサービス。
- 再起動するたびにデータを消去するRAM専用サーバー。
長所
- すべてのユーザーに適した直感的なインターフェース。
- 9,000台以上のサーバー。
- 24時間365日のライブチャットおよびメールサポート。
- PlayStationコンソールとの互換性など、幅広い連携。
短所
- ビジネス向けまたは企業向けプランがない。
- スプリットトンネリングはWindowsおよびmacOSのデスクトップアプリでのみ利用可能。
- 同時接続は7台のみ。
- 無料トライアルは1日間のみ。
IPVanish
カスタマーサポートを重視する方に最適
IPVanishは、充実したカスタマーサポートを提供している点が特徴です。企業が設定、管理、トラブルシューティングを行う際に必要なサポートを受けられます。興味深いことに、カスタマーサービスの一環として電話サポートを提供している、このリストでわずか2つのツールのうちの1つです。
VPNに期待される機能に加えて、自動起動、SOCKS5プロキシ、DNSリーク保護などの高度な機能も備えています。

料金
IPVanishには無料プランがありませんが、30日間の無料トライアルを提供しています。料金は年払いプランの場合、月額$3.59からです。
機能
- 電話サポートを含む24時間365日のカスタマーサポート。
- トラフィックログを記録しないポリシーを独立機関が検証済み。
- 中間者攻撃を防ぐ暗号化ウェブブラウジング。
- 接続設定をカスタマイズできるスプリットトンネリング。
長所
- 充実したカスタマーサポート。
- 接続数が無制限。
- 75か所以上にサーバーを設置。
- セキュリティを強化するVPNキルスイッチ。
短所
- サーバー数は2,200台以上。
- 電話サポートは平日の営業時間内のみ利用可能。
- メールサポートの返信には最大48時間かかる場合がある。
- 競合サービスと比べてグローバルなサーバー網が限定的(50か国以上)。
企業向けVPNソフトウェアの主な機能
企業向けVPNソリューションには、セキュリティの強化、接続性の向上、柔軟性の提供を目的としたさまざまな機能が搭載されています。全般的に確認すべき主な機能には、プライバシー保護、セキュリティプロトコル、高速接続、幅広いサーバーの可用性、スプリットトンネリング、キルスイッチなどがあります。
プライバシー保護
高品質なVPNは、オンラインアクティビティのプライバシーが保たれるようにします。IPアドレスを隠し、データを暗号化して第三者が読み取れないようにすることで実現できます。Proton VPNのようなVPNはこの分野に優れており、広告やトラッカーなどの不要な要素をブロックするNetShield Ad-blockerなどの機能を提供して、ユーザーのプライバシーを守ります。
堅牢なセキュリティプロトコル
セキュリティが最重要となるあらゆるVPNソリューションには、高度な暗号化規格と、データを保護するOpenVPNやIKEv2/IPsecなどのプロトコルが備わっています。例えばSurfsharkは、前述のプロトコルに加えてWireGuardなども使用しています。
高速接続
企業にとって、速度は不可欠です。優れたVPNは高速接続を提供する必要があります。これにより、帯域幅のボトルネックによって生産性が中断されることなく、ユーザーはシームレスなブラウジング、ストリーミング、ダウンロードを利用できます。
広範なサーバー網
さまざまな国に幅広いサーバーがあることで、ユーザーは地域制限を回避できます。Surfshark(100か国以上にサーバーを設置)やCyberGhost(91か国に対応)のようなVPNは、世界中のほぼどこからでも接続できる広範なサーバー網を備えています。
スプリットトンネリング
この機能を使うと、トラフィックのどの部分をインターネットに直接アクセスさせ、どの部分をVPN経由にするかをユーザーが決められます。特定のアプリやウェブサイトで直接接続が必要な場合に、特に柔軟性を発揮します。
キルスイッチ
最後に、キルスイッチは、VPN接続が予期せず切断された場合にインターネット接続を遮断するセキュリティ機能です。この機能により、ユーザーの実際のIPアドレスが誤って公開されるのを防ぎます。
自社に最適な企業向けVPNソフトウェアの選び方
VPNの選択はビジネスのセキュリティ、業務、全体的な効率に影響するため、適切なものを選ぶことを軽く考えてはいけません。まずは、リモートワーカーのセキュリティ強化や地域制限されたコンテンツへのアクセスなど、自社のニーズを明確にする必要があります。
どのようなVPNを選ぶ場合でも、プライバシーとセキュリティを最優先にする必要があります。ただし、速度とパフォーマンスも忘れてはなりません。優れたセキュリティとプライバシーを備えたVPNでも、頻繁なダウンタイムによって利用できなければ意味がないからです。
また、5-Eyes、9-Eyes、14-Eyesと呼ばれる世界的な監視同盟を避けるため、強力なプライバシー法のある地域や国に拠点を置くVPNも検討してください。
さらに、すぐに利用できるカスタマーサポートと優れたユーザー体験を備えたVPNを選ぶとよいでしょう。ただし、これらはすべて、VPNにどれだけ費用をかける意思があるかによって変わります。
企業向けVPNソフトウェアの評価方法
最適な企業向けVPNを選ぶため、VPNツールの有効性に影響する5つの加重評価基準を使用しました。さらに、各基準に加重したサブ基準を設定し、VPNをより細かく採点するとともに、それぞれのツールが何に最適なのかを把握できるようにしました。合計スコアが最も高いVPNを勝者としました。
主要機能 – 30%
最も配点が高かった基準は主要機能です。これらの機能は、こうしたツールを選ぶ際の最大の判断材料といえるためで、次いで料金、連携機能が続きます。
各VPNツールの主要機能について、プライバシー、セキュリティ、速度、ログ記録などの面で機能がどのように動作するかを比較して評価しました。
この基準で最も優れたパフォーマンスを示したソフトウェアはProton VPNでした。
料金 – 25%
料金については、まずVPNが無料トライアルを提供しているか、その期間はどれくらいかを評価しました。次に、各VPNに完全無料のバージョンがあるかどうかを確認しました。
さらに、ツールの月額料金、請求オプション、用意されている請求プランの種類も確認しました。
ここでは、SurfsharkとPIAという、同点で特に優れたVPNが2つありました。
連携機能 – 20%
次に、デスクトップ、モバイル、IoT、ウェブ拡張機能でVPNをどの程度連携して利用できるかを評価しました。
4つすべてのプラットフォームで連携して利用できるのはProton VPNだけでした。
カスタマーサポート – 15%
評価では、ライブチャット、電話、メール、フォーラム、ドキュメントなどを通じて、各VPNがどのようにカスタマーサポートを提供しているかを確認しました。
紹介したVPNはすべて24時間365日のライブチャットを提供していますが、電話サポートを提供しているのはそのうちわずかです。この基準ではIPVanishが最も優れていました。
使いやすさ – 10%
使いやすさについては、インストールと設定のしやすさ、管理のしやすさという2つの側面を検討しました。このガイドで選定したVPNはすべて、比較的経験のあるITプロフェッショナルにとって使いやすいことが確認されました。
よくある質問(FAQ)
FAQ #1:企業向けVPNソリューションは、従業員の安全なリモートアクセスをどのように実現しますか?
企業向けVPNソリューションは、高度な暗号化プロトコルを使用して、企業とリモートユーザーの間で送信されるデータを保護します。通常は、ユーザーの身元を確認するために多要素認証(MFA)も使用し、承認された担当者だけがネットワークにアクセスできるようにします。
FAQ #2:企業向けVPNソリューションで確認すべき主な機能は何ですか?
検討すべき主な機能には、プライバシー保護、堅牢なセキュリティ、ノーログ機能、スプリットトンネリング、キルスイッチ機能など、上記で紹介したものがあります。
FAQ #3:企業向けVPNソリューションはクラウド接続とハイブリッド環境に対応できますか?
はい、多くの企業向けVPNソリューションはクラウド接続に対応するよう設計されており、従業員はクラウドベースのリソースに安全にアクセスできます。また、ハイブリッド環境にも対応し、オンプレミスとクラウドの両方のリソースにアクセスでき、安全に利用できるようにします。
まとめ:ビジネスVPNでプライバシーを高め、データを保護する
安全でプライベートなアクセスを実現したいなら、自社に適したVPNソフトウェアを選ぶことが不可欠です。主要機能、料金、連携機能、カスタマーサポートの質、使いやすさを総合的に考慮することで、企業は自社に合ったツールを見つけ、必要なプライバシーを確保できます。
組織で導入を検討しているすべてのネットワークセキュリティの種類について詳しく解説したガイドをお読みください。